ゴールデンウィーク中に読む本を、夫が買ってきました。
今回は、「迷路館の殺人」と「鏡の中は日曜日」の感想を書きます。
迷路館の殺人 著者:綾辻行人
1988年に発表された「迷路館の殺人」の新装改訂版です。
著者は、綾辻行人。
「館もの」が大好きなひまりは彼の作品を結構読んでいますが、
ファンというわけではないです。
米澤穂信の「インシテミル」。
これ以上のクローズドサークルものには、まだ出会ったことがないです。
ネタバレあり・ご注意
「迷路館の殺人」は綾辻行人がデビュー後1年目の作品ということで、
まあ、、、若い?チャレンジ精神あふれる?荒唐無稽な?作品です。
「館もの」って隠し扉とか秘密の通路とかよくあるんで、
そこをどう扱うのかも、
読後感・満足感に影響すると思ってるんですけど
ちょっと笑っちゃうような、
古典的な?非現実的な?仕掛けでしたね。
最近、洗面所に敷いた補強用の板が傾いているせいで、めまいを起こすひまりには、
とうてい「ナイ」トリックです。
館の主が隠れていることや、
床の血をごまかす必要があった理由なんかは
すぐわかりました。
さらに、「実はこの人女でした、男でした」っていう仕掛けには食傷気味で、
登場人物の名前を疑ってかかるクセが付きましたw
当時は新しい試みだったんでしょうか?
ただし、楽しく読めました。読んでいる間はワクワクしました。
ゴールデンウィークのお供としてはグッドチョイスだったかと。
鏡の中は日曜日 著者:殊能将之
偶然ですが、
「鏡の中は日曜日」は、綾辻行人の「館もの」のオマージュ作品でした。
これ、読み手を選ぶ作品だと思います。
形容詞がてんこもりで、装飾過多の文章がまず駄目でした。
ネタバレあり・ご注意
フランスの詩が殺人の重要な要素になっているため、
必要だったんでしょうが、
ワケのわからない詩を読まされて、消化不良です。
2つの時代、2つの土地、2つの家族を描いて、
読み手の混乱を狙っているのでしょうが、
わかりにくいわりに面白くもないという・・・
登場人物にまったく魅力を感じなかったのも、
結構めずらしい体験
同時収録の作品を読む気力がありませんでした。
そもそも、水城が「かわいいから」という理由で、
彼の部屋に速攻押しかけて結婚にいたり、
その後も親身に介護しているのが、どうも気持ち悪い。
介護には別の理由があるんじゃろか、とも思いたくなる。
フカヨミし過ぎでしょうか。。。
ゴールデンウィークも終わりですね
本も読みましたが、仕事もしてました。
これが、結構めんどくさい仕事で・・・
まだ、もう1本あります。がんばろ。
陣浩基の「13・67」を読んだら、
また感想書きます。
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