コロナ禍の確定申告。
誰しも混んでいる税務署にはできれば行きたくない、と思っているのではないだろうか。
そこで、確定申告をスマホで済ませたい個人事業主に向けて、
ひまりの体験やスクショを交えながら、
準備や手順についてまとめてみた。
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なんとか出かけずに確定申告を済ませたい「ひまりの覚書」です。
e-TAXのスマホ専用画面、個人事業主は使えない
確定申告はスマホで!
と大々的にオススメされていますが、
国税庁にある確定申告コーナーのスマホ専用画面は、
みんなが使えるわけではありません。
対象になる収入は、給与所得、雑所得、一時所得のみ。
事業所得は対象外です。驚きますね。
基本的にサラリーマンを対象とした制度のようです。
個人事業主がスマホで確定申告をするには、
2020年度の確定申告に対応した会計ソフトを使うことになるでしょう。
ただし、電子申告をするには、電子申告・納税等開始届を出す必要があります。
そもそも個人事業主が確定申告をする手段は?
個人事業主が確定申告をする方法は主に4通りです。
1.現地で作成:税務署の確定申告コーナーに出向く
2.郵送:会計ソフトで確定申告書Bと青色申告決算書を印刷して税務署に郵送
3.パソコンから電子申告:マイナンバーカードとICカードリーダーを使う
4.スマホから電子申告←今回はここに注目します。
青色申告特別控除65万円の条件
ひまりはこれまで郵送を選んでいましたが、
2020年分から青色申告特別控除が55万円に下がったこともあり、
スマホ申告に挑戦します。
基礎控除は48万円に上がったので
収入が103万円を超えなければ、これまでと変わりません。
基本的に複式簿記をしていて電子申告をすれば65万円控除の対象です。
ちなみに、税務署に電子帳簿の届出をしている場合も
青色申告特別控除65万円の対象です。
スマホから電子申告する方法は2通り
1つは、マイナンバーカードを使う方法。
もう1つは、税務署に「ID・パスワード方式の届出」をしてログイン用のIDをもらう方法。
後者はいずれマイナンバー方式に一元化される模様です。
「ID・パスワード方式」は国税庁の確定申告コーナーでしか使えないため、
個人事業主がスマホで確定申告をするならマイナンバーカードは必須です。
ここからはマイナンバーカードを使う前提で解説します。
電子申告・納税等開始届を出す
電子申告は、あらかじめ「届け出」していないと利用できません。
パソコンかスマホかに関係なく電子申告をするためには必須です。
届け出すると利用者識別番号が発行されます。

利用者識別番号は税務署に行って手続きをすれば発行してもらえますが、
e-TAXソフト(WEB版)からのオンライン申請も可能です。
e-TAXソフト(WEB版)で利用者識別番号を取得する

ひまりの場合、マイナンバーカードはあるけどカードリーダーがない状態。
電子申告・納税等開始届もしていないので利用者識別番号がありません。
カードリーダーもそれほど高くないみたいなので、
購入してもいいんですけどねw
どちらにしろ届け出はしなければなりません。
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マイナンバーカードを持っていない人でも、
電子申告・納税等開始届出書を提出すると、利用者識別番号がもらえます。
電子申告・納税等開始届の手続きをすべてオンラインで済ませるためには、
e-TAXソフト(WEB版)が使える環境を整える必要があり、
これがやや面倒です。
以下、手順を紹介します。
動作環境を整える1.ブラウザの準備
e-TAXソフト(WEB版)がWindows10で使えるブラウザーは以下の3つです。
・Microsoft Internet Explorer 11
・Microsoft Edge(Chromium)
・Google Chrome
ひまりはChromeを使う予定でしたが、
「拡張機能がないと使えない」というエラーが出たため、インストールしました。
動作環境を整える2.ルート証明書のインストール
e-TAXソフト(WEB版)の利用でなりすましを防ぐためには、必要な手続きです。
具体的には、「JPKI利用者ソフト」ってのをインストールしました。
マイナンバーカードに記録された電子証明書を利用して、
オンラインで確定申告などの手続きをできるようにする認証システムです。
e-TAXソフト(WEB版)が使える時間を確認
本来e-TAXソフト(WEB版)には利用時間に制限があるのかもしれません。
ただし、コロナ禍ということで、ほとんどの曜日は使えます。
e-TAX公式の「e-TAXの利用可能時間」というページで、確認しておくと安心です。
作成・送信する開始(変更等)届出書の選択
ここでやっと「作成・送信する開始(変更等)届出書の選択」ができるようになります。
「開始申請書」を思いっきりポチりましょう。

個人情報や「秘密の質問」なんかを入力して送信するとメールが返信されてきます。
記載されているURLにアクセスして手続きを終わらせましょう。

本人かどうか確認するための手続きなので、忘れずに!
これで、晴れて電子申告が使えるようになりました。
スマホに会計ソフトのアプリインストール
スマホで電子申告ができる会計ソフトは限られています。
弥生とfreeeは対応済みかと。
ひまりが使っているマネーフォワードは、2月中旬実装予定とのこと・・・
とりあえず、スマホにアプリをインストールして
パソコンで使っているアカウントでログインしてみました。
データを作って送信すれば完了するハズですが・・・
まじか・・・マネーフォワード・・・

結局、印刷して提出・・・
マネーフォワードはスマホ対応終わったらしいんですが、
マイナポータルアプリにひまりのスマホが対応していないせいか、
手続きができませんでした・・・
めんどいので、もういつもどおり、
印刷して提出しちゃいました。
んー・・・来年どうすっかなあ・・・
カードリーダー買えよってことかなあ
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